2019年12月5日木曜日

先生にご挨拶ということで平河町の事務所に

11/29
今日は長年お世話になっている先生にご挨拶ということで平河町の事務所に伺った。今手掛けている食品EC事業のご報告をして、豊富な知見やご縁故から刺激的な視点や人つながりのご紹介などいただく。‪2時‬間ほどの懇談を経てお暇した後に遅めのランチ。通りすがりにあった「中華料理」の暖簾が下がる、所謂”町の中華やさん”にふらっと入る。引けばブゴゴゴゴと床と共鳴するシャビーなパイプ椅子とテーブルは、これこそが昭和ノスタルジーと言わんばかりの年季を感じる質感。混んでこそいないけれど一通り埋まってる店内には、常連感あるおやじからランチに連れ添って来たリーマン衆、そしてご近所と思しきマダムまでのバラエティ豊かな客層が揃い、長年安定したクオリティの料理を出してる期待を抱かせる。「肉と野菜の辛味炒め」を注文すると厨房に向かって「カラアジ一丁!」のオーダーが通る。いつから貼ってあるのだろうと思わせる壁のメニューには 「辛味」のところに「カラアジ」とルビが振ってあって、どうも「カラミ」「シンミ」と読んでは駄目なこだわりがあるようだ。運ばれてきた料理を頬張りながら、手を休めた店員が見ている天井高に位置するテレビから流れるニュースに目をやると中曽根元首相の訃報。経歴の振り返りではお決まりの「リクルート問題」が出てくる。今や「リクルート事件」ではなくて「リクルート問題」と報じるのか。そして中曽根氏が電電公社の民営化を実現しなかったら、僕はリクルートで通信事業を経験することはなく、その後のご縁を考えるに今の状況とは全く違った人生を歩んでいただろうことに思いを馳せる。その時、まるでこの「萬来軒」が中曽根氏の退陣と時同じくして昭和という激動の時代から取り残され、平成の時代をひっそりとやり過ごし、そして今僕にこの状況を与えることを必然の使命としてその時を待ち構えていたのではないかなどと妄想し、んなわけないし、と心の中で自分に突っ込んだ。が、店を出た時にその店の所在が平河町1-1-1だと知り、政治用語である『一丁目一番地』の示唆が僕にメッセージされているのではないか、否そうに違いないと、さらに奇なるものを感じた昼下がりであった。
 11/30
今年のNHK大河ドラマ『いだてん』は、大河らしさという点で視聴者の期待するものを裏切ったのかあまり芳しい評価を聞かない。とは言え ”くどかん” こと宮藤官九郎の脚本は大好きであり、キャストはNHKらしく錚々たるメンバーなので僕は欠かさずに観ている。後半、阿部サダヲ演じる田畑政治が物語のメインとなったあたりからは、観ていて感極まることがめっぽう増えた。そもそも田畑政治は江副浩正や豊田喜一郎に匹敵するレベルで僕が尊敬する人。何かの書評を読んで『人間 田畑政治』という書の存在とそこに描かれている彼の存在感を知り、勿論リアルな彼の生き様に接したことはないんだけど、人生とはかくあるべきと思ったものです。書籍は彼が亡くなった昭和59年から一年と経たずに27人による共同執筆をベースボール・マガジン社が編集する形で400ページ近いボリュームの追悼録としてスピード刊行されている。このこと自体も、彼の人望に因るところが大きいのだろうと容易に推察される。大河ドラマの方はビートたけしが演じる落語家志ん生に五りんこと神木隆之介が絡む物語が並行して進んだり、かもめマークや安比高原レックのデザインを手がけたことでリクルート社の従業員には馴染みが強い亀倉雄策をマエケンこと前野健太が演じたりと、あちこちに心に沁みるものがあります。田畑政治は戦時下の政治の混乱の中でオリンピックを日本で実現したいという一途な思いに突き進んでいく無謀なまでの立ち振る舞い方、特に浅野忠信演じる自民党幹事長 川島正次郎との確執の描かれ方は、善悪をすっぱり二分して決めつけた上で勧善懲悪を期待する極めて日本人的な僕の嗜好にフィットしていて、田畑氏に感情移入しながら自分だったらと考えて目頭を熱くしています。



東海高校第33回、毎年この時期になんとなく恒例の東京での同窓会。今年はドリアン助川氏の明治学院大学国際学部教授就任のお祝いを兼ねての集まりとなりました。遠くはアメリカ、そして関西や東海圏からも集まり、例年とはまた違った雰囲気に包まれた賑やかな集まりでした。参加は、助川哲也、大嶋俊英、高柳俊成、岸 正龍、今津嘉宏、土井雅史、舘 正之、長谷川智彦、荒川隆治、島 昭宏、小林茂樹、佐藤俊昭、江嵜宏至、恒川将範、澤田圭介、鈴木智博、安藤慶明、安藤勇生、稲垣克二、小川宏司、水野克裕の21名です。

 12/1
熊本の農家さんから分けていただいた水前寺菜を茹で、ツナ缶と和えて醤油、ブラックペッパーで味つけしていただきました。茹でるとぬめりが出てきますが、ツルムラサキとは別物だそうです。熊本では水前寺菜と呼ばれていますが、石川県金沢市では伝統野菜「加賀野菜」として葉の裏側が金時芋(キントキイモ)の色をしているので「金時草(きんじそう)」と呼ばれ、沖縄では伝統的農作物「ハンダマ」、愛知県も葉の色が紫だからか「式部草」という名称で生産流通されているそうです。自然の恵を感じる優しい味です。一緒に食べたお餅は出羽庄内特産の板垣弘志代表が有機玄米100%で試作したお餅。ねーーーっとりした餅に玄米独特のぷちぷちした食感が加わって、ステレオタイプな焼き餅のイメージが揺さぶられます。玄米は硬かったりパサパサしてると敬遠されることがありますが、餅は左にあらず、めっちゃ美味しいです。


ピーマンがたくさんあるので肉詰めを作った。ある人が書いてたけど、外食でピーマンの肉詰って食べない。ってか、どこに行ったら食べられるのか思いつかない。こんなに美味しいのに主菜としては役不足なんだろうか。ピーマン外したらハンバーグの名でセンターに立てるクオリティだと思うのですが。ってことはピーマンが余計なことしてるってことか?ちなみにピーマンは熊本のこだわり農家さんのもので味が濃い。スーパーのやつだと火を通すとしんなりすることが多いけど、これは調理してもパリっとしててしっかりしてる。新鮮だからかピーマンの独特な苦味はほとんどないけど、ピーマンとしての風味や食感の存在感は強く、ミンチ肉やケチャップソースと対等なアピール力を発揮している。野菜の質によって料理の出来栄えが大きく変わることを感じる一皿でした。
 12/2
 12/4

















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