その後も何回か沖縄に行っているが、一番長ーく、ゆったりとした旅行だった。
紀行記を書いているので残しておく。
7月22日・木・(晴れ)
ほぼ定刻で、羽田へ。
いざ、沖縄旅行の始まりだ。
T(二男)は初めて、S(長男)は2回目、Y(妻)3回目、僕4回目の沖縄になるが、今回はなんたって、5泊6日の長期滞在だ。
それもこれも、会社の同僚であるSくんのおかげである。
彼の所有する沖縄のリゾートマンションを、格安に貸していただけたたからなのだ。
子供には沖縄行きをずっと内緒にして、今日も「会社の人に頼まれて、飛行場まで荷物を送りにいかなきゃいけない」と言って出かけてきた。
羽田で飛行機をちょっと見学することにして、ちょっと乗ってみることができるチケットが手に入ったということで、飛行機に乗り込んだ。
S(長男)は騙せないかなあ、とも思っていたが、かーるく騙されている。
子供2人分の搭乗手続きが遅れたため、座席は2人づつ2箇所に別れてしまい、僕はS(長男)と、Y(妻)はT(二男)とペアになる。
座席が離れてしまったことに、その場はちょっと嫌な気分になったが、まあ子供同志がけんかすることもなく、結果的には良かったかも。
後半は2人ともポケモンの映画を機内で見て、ご満悦である。
何事も混乱無く那覇へ降り立ってみると、沖縄はさすがに暑い。
しかし、子供たちは沖縄に来たとは思っていないようである。
ここは沖縄なんだよ、と説明しても、俄かには実感が湧かないようである。
こんなに、暑いのに。
当然なのか、ちょっと普通と違うのか、兎に角、蒸し暑く感じた。が、風があって、心地よい。
日差しはさすがに強く、直射日光にあたっていると、チリチリと焼けるような暑さだ。
空港からニッポンレンタカーの送迎バスに乗って、レンタカーの事務所へ。
本来の予定では、ここから玉泉洞へ向かい、コブラ対マングースの闘いを見る予定であったが、そうすると、チェックインが17時を過ぎてしまうので、那覇~石川と高速で一路宿へ。
夏季休暇のピーク時期ではないためか道路は混んでおらず、高速道路もスキスキだ。
那覇ICに入ってしまえば、法定速度で走っても、宿まで30分程度だった。
飛行機は満席だったのに、皆、どこへいったのだろうか。
* * *
宿は、とっても綺麗で、家族4人でも十分な広さだった。
子供はベッドの上ではしゃいでいるが、早速、近場を散歩することにした。
まずは、万国百貨店へ。
ぐるぐる見て回ったが、面白い。何がなんだかワカンナイけど、面白い。
国内外の各種菓子や米軍払い下げ物品、アウトレットっぽいものに、アクセサリー、変な仏像や、民芸品、衣料品などなど。
薄暗く、雑多な店内だが、ジモティも愛用のようで、まあまあ繁盛している。
次いで、ホテルムーンビーチへ。
かつて昔、INS事業の沖縄キックオフが行われたのは、ここだったか。
懐かしいロケーションで、バカンス気分の雰囲気がそこかしこにあり、当時を彷彿させるものがあるが、随分、時間が経っていることを、そのホテルの概観や内装の変化から感じずにはいられない。
そして、富着ビーチへ。
Sくんに教えてもらった抜け道を確かめ、浜で子供と貝殻拾いとかして時間を過ごす。
湘南の海と違って、水が綺麗なことはもちろん、砂浜が珊瑚や貝でいっぱい。
事前に教えてもらっていたとおり、ビーサンを履かないと足が痛い。
がまんできないことはないが、ガラスの破片とかも無くはないので、履いた方が良い。
さらに、海へ入るときも子供はビーサン履きっぱなしの方がいいので、踵が留められるタイプのビーサンが適している(履きっぱなしでは泳ぎにくいが)。
子供は嬉々として、見なれない美しい貝の収集に余念がない。
一旦宿に戻って、夕食は「恩納そば」へ。
さほど混んではいなかったが、特に観光本に載っていたわけでもなく、店の外観も平凡であることからすると、まずまず入っている感じだろうか。
駐車場には「わ」ナンバーもあったが、地元の客と思われる、「わ」以外のナンバーも数台入っていた。
ラフティは美味しかった。
珍味の海ぶどうも食べてみた。
総評としては、「まあまあ」って感じ。
ビールはオリオンじゃない銘柄を思わず頼んでしまったが、キンキンに冷えていて美味しかった。
初日ということで、その後はコンビニでたんまり酒やつまみの類を仕入れ、酒盛りを延々と。
先ほどの見学で、万国百貨店のハニーローストピー缶(大きめのサイズ)が550円だったので、おつまみ用に買いにいく。
コンビニが隣にあるというのは、めっちゃ便利だが、誘惑も強く、考えものだ。
7月23日・金・(晴れ)
今日は、読谷村を中心とした、中南部めぐりの予定だ。
朝食は、隣のコンビニでパンなどを買ってきて、部屋で摂った。
早速車に乗り込み、高速で石川~沖縄北を経て、東南植物楽園へ。
ここは、もっとしょっぽいかと思っていたが、非常に良かった。
一応、この手の公園は沖縄に多く存在する中、やんばる亜熱帯園、ウエスタンワールド、ひめゆりパーク、メキシコサボテン公園サラバンダといった競合に勝ちぬいて、我々の訪問先に選択されただけのことはある。
丁度我々が訪問した期間は「世界の昆虫ワンダーランド展」ってのをやっていて、虫好きの兄弟は大喜びだった。
かぶと虫、くわがた虫などは、世界最大とか世界最強のものの実物が見れたりして、これは、大人でも興味の湧くシロモノだった。
他にも、蝶や、カナブンや、バッタなどなど、沢山の昆虫標本が展示してあったり、それらが放し飼いにしてある館があったり、盛り沢山の内容だ。
因みに、この昆虫展がなかったとしても、東南植物楽園は満足度の高いスポットだ。
このようなスポットは、なかなか手入れが行き届いておらず、ちょっと小汚い部分が見うけられたりするのが世の常なのだが、そんなことは微塵もなかった。
また、この時期、スタンプラリーも行っており、これが子供の熱心な行動にも一役かった形となり、はしゃいで走り回ったT(二男)が、サンダルの鼻緒で足親指と人差指の間を擦りむき、最後のあたりは、僕がオンブをする事態となった。
後先考えずに全力で物事に取り組む子供の姿には、全く感心させられる。
朝9時過ぎからの東南植物楽園訪問は、時間を感じさせない楽しさで、ここを後にしたのは既に11時を過ぎていた。
安保の丘を経由して、昼食は大木海産物で摂ることに。
嘉手納基地を安保の丘から一望した感想は、全く人並みの感慨ではあるが、デカイ。
4,000mの滑走路を持つアジア最大の基地…と言われてもピンとこないが、実物を見ると、やっぱデカイ。
この広大な敷地、離着陸する戦闘機、ヘリ、爆音。
身近でも、厚木、横須賀といった環境を見ているが、沖縄が米国領だった時期があるということもあり、断然スケールと印象が違う。
沖縄の戦争体験と合わせて、複雑な思いを抱かざるを得ない。
大木海産物では、魚のバター焼き¥1,500、タコの味噌炒め¥1,200、魚のフライ¥800を家族4人で注文する。
タコはとろとろ、魚も絶品、定食のセットでは、もずくの天麩羅、素麺汁、さしみ、漬物が付いていて、ボリュームも満点。
魚は毎日、「今日の魚」が調理されるらしく、黒板に魚の名前が書いてあったが、聞いたことも無い名前だし、なんか理解できない名前だった。
沖縄の方言による魚の呼び方なのかもしれない。
僕らのほかの客は皆、ジモティのようで、殆ど、魚のバター焼きを食べている。
これがこの店の定番メニューなのか。
ふと壁を見ると、石田純一の色紙がある。
彼もこの店を訪れたのだろうか。
テレビのワイドショーでは、石田純一の女性遍歴が糾弾されている。
と、その時だ。
ANAハイジャックの第一報がテレビから流れてきたのは。
なんとなく、不安な気分。
とはいえ、直接我々に何か影響があるわけではないし、こういう物騒な事件は続けては起こらないというのが楽天的な僕の考え方でもあり、どんな事件なのか気にはしつつ、次のスポット、やちむんの里へ。
やちむんとは沖縄の焼き物のことをいうらしく、このやちむんの里というのは、作られた観光地ではなくて、人間国宝の金城次郎氏をはじめとした、陶芸家の工房が集中した地区一帯を指している。
窯元直売の売店などもあるが、まったく商売気がなく、素朴な風情たっぷりである。
騒々しいまでの蝉の鳴き声、むっとする草のにおい、さんさんとふりそそぐ陽射し、土とも砂ともいえぬ舗装されていない道、汗を拭き拭き数件歩いて回ると、はるか昔の田舎の情景を思いだす。
肝心の「やちむん」は、気に入ったものには出くわさなかった。
悪くはないと思うが、買ってみたいという気にはならなかった。
力強く素朴と言えば聞こえが良いが、見ようによっては大柄で繊細さに欠けるともいえ、好みは分かれるところだろう。
続いてすぐそばにある、宙吹ガラス工房・虹へ。
ここも現代の名工、稲嶺盛吉氏のガラス工房をベースにアトリエが併設された簡潔なスポットだ。
工房では、2~30代と思われる若者が8名、めいめい琉球ガラスの製作に精を出している。
稲嶺盛吉氏の作風が、琉球ガラスの中でも独特のものらしく、皆修行しているように見うけられる。
敷地内には、ジュースの空き瓶が沢山カートン詰めで置かれているが、これを溶かして、宙吹して、作品に仕上げているらしい。
琉球ガラスはもともとこのように、いろいろな瓶を溶かして作ったものらしく、一般的には現在はそのようなことはしていないらしいのだが、この宙吹ガラス工房・虹では、まだそのようなスタイルをとっているようだ。
次いで、残波岬へ。
景色は最高だ。
所謂ビーチとは異なり、岩場が多数露出しており、すこし高めの位置から海を見るためか、海の蒼が濃く際立って見える。
砂はさらさら、人影もなく、南国にひとりって気分。
道路を挟んで海とは反対側には、残波岬いこいの広場がある。
いわゆるオープンな公園で、小学生が団体で来ていた。
* * *
今日のドライブはここまで。
陽射しも気持ち弱ったと思われる16時頃から、水着に着替えて富着ビーチへ。
今日は思いっきり水に浸かって、泳いだ。
まだ泳げないT(二男)は、水と戯れている感じだが、ふとしたタイミングで転んで水に浸かった。
びっくりして立ちあがり、浜に向かって走る。
「びっくりしたー」とか、「しょっぱーい」というリアクションを期待していたのだが、彼はぴょんぴょん飛び跳ねながら、「し・お・か・ら・と・ん・ぼ」と。
面白いじゃん。
沖に向かって少しまじめに泳いでみると、案外すぐに深くなっている。
波打ち際ではジモティが愛犬と戯れている。
かーなり絵になる。
愛犬の名は「デンデン」というらしい。
会社の同僚のDくんを連想して、一瞬会社を思い出す。
さて、夕食だ。
宿の近所はあまり豊富に飲食店があるわけではないので、いろいろもらった資料を参考に候補を上げてみる。
レンタカー会社からもらった資料に、恩納村近辺で「アラモアステーキハウス」なるものをみつけた。
「アラモアショッピングセンター」と併設されているらしい。
リザンシーパークホテルの近くということで、車で行ってみたところ、町のスーパーほどの敷地もない、こじんまりした土産andステーキ屋であった。
アラモアナショッピングセンターを思わせる胡散臭い名前にその可能性は感じつつも、あまりの落差に呆然。
車を止めることもなく、Uターンしてしまったが、一目見ても良かったかも。
がーっと南へ走り、「ココナッツムーン」へ。
この店は、旅行ガイドにもよく紹介されていて、海辺のカクテルバーでいい雰囲気、グループでも平気、「フードもイケル」なんてコメントも出てたりして、行ってみました。
が、聞いてみると、料理はスペアリブコンボ¥1,300しかなくて、あとは酒のつまみ程度とのこと。
金、土、日は、ライブをやってて、チャージは一人¥300。
子供づれではちょっと、って感じで、結局は入らず。
かーっと北へ戻り、「ダイヤモンドピザ カフェマリーノ」に入ることに、決めた。
“ピザ”、“スパ”、“イアリア”などの各種ディナーセットが人気。
味はまあまあだが、サラダバイキングのパイナップルが缶詰なのにはびっくり。
それでもそのパインをT(二男)は、「おいしい」「おいしい」と何回もおかわりしている。
パイナップル園で、畑で採れたパインを食べさせたい!
因みにこのレストランには、安室ちゃん似のウエイトレスがいて、なかなか愛想も良い。
一見の価値がある。
夜は宿に戻って今日も酒盛りだ。
2階のコインランドリーで、洗濯と乾燥をしつつ、部屋で今日一日の感想や明日の予定の意見交換。
沖縄に来てはじめてオリオンビールを1本(500ml)だけ買って飲んだが、Y(妻)は「やっぱりビールはアサヒスーパードライ!」と言っている。
確かに飲みなれないビールは味が濃いと、ちょっと違和感を感じる。
ビールって、味わって飲むものじゃないからね。
今日は、読谷村を中心とした、中南部めぐりの予定だ。
朝食は、隣のコンビニでパンなどを買ってきて、部屋で摂った。
早速車に乗り込み、高速で石川~沖縄北を経て、東南植物楽園へ。
ここは、もっとしょっぽいかと思っていたが、非常に良かった。
一応、この手の公園は沖縄に多く存在する中、やんばる亜熱帯園、ウエスタンワールド、ひめゆりパーク、メキシコサボテン公園サラバンダといった競合に勝ちぬいて、我々の訪問先に選択されただけのことはある。
丁度我々が訪問した期間は「世界の昆虫ワンダーランド展」ってのをやっていて、虫好きの兄弟は大喜びだった。
かぶと虫、くわがた虫などは、世界最大とか世界最強のものの実物が見れたりして、これは、大人でも興味の湧くシロモノだった。
他にも、蝶や、カナブンや、バッタなどなど、沢山の昆虫標本が展示してあったり、それらが放し飼いにしてある館があったり、盛り沢山の内容だ。
因みに、この昆虫展がなかったとしても、東南植物楽園は満足度の高いスポットだ。
このようなスポットは、なかなか手入れが行き届いておらず、ちょっと小汚い部分が見うけられたりするのが世の常なのだが、そんなことは微塵もなかった。
また、この時期、スタンプラリーも行っており、これが子供の熱心な行動にも一役かった形となり、はしゃいで走り回ったT(二男)が、サンダルの鼻緒で足親指と人差指の間を擦りむき、最後のあたりは、僕がオンブをする事態となった。
後先考えずに全力で物事に取り組む子供の姿には、全く感心させられる。
朝9時過ぎからの東南植物楽園訪問は、時間を感じさせない楽しさで、ここを後にしたのは既に11時を過ぎていた。
安保の丘を経由して、昼食は大木海産物で摂ることに。
嘉手納基地を安保の丘から一望した感想は、全く人並みの感慨ではあるが、デカイ。
4,000mの滑走路を持つアジア最大の基地…と言われてもピンとこないが、実物を見ると、やっぱデカイ。
この広大な敷地、離着陸する戦闘機、ヘリ、爆音。
身近でも、厚木、横須賀といった環境を見ているが、沖縄が米国領だった時期があるということもあり、断然スケールと印象が違う。
沖縄の戦争体験と合わせて、複雑な思いを抱かざるを得ない。
大木海産物では、魚のバター焼き¥1,500、タコの味噌炒め¥1,200、魚のフライ¥800を家族4人で注文する。
タコはとろとろ、魚も絶品、定食のセットでは、もずくの天麩羅、素麺汁、さしみ、漬物が付いていて、ボリュームも満点。
魚は毎日、「今日の魚」が調理されるらしく、黒板に魚の名前が書いてあったが、聞いたことも無い名前だし、なんか理解できない名前だった。
沖縄の方言による魚の呼び方なのかもしれない。
僕らのほかの客は皆、ジモティのようで、殆ど、魚のバター焼きを食べている。
これがこの店の定番メニューなのか。
ふと壁を見ると、石田純一の色紙がある。
彼もこの店を訪れたのだろうか。
テレビのワイドショーでは、石田純一の女性遍歴が糾弾されている。
と、その時だ。
ANAハイジャックの第一報がテレビから流れてきたのは。
なんとなく、不安な気分。
とはいえ、直接我々に何か影響があるわけではないし、こういう物騒な事件は続けては起こらないというのが楽天的な僕の考え方でもあり、どんな事件なのか気にはしつつ、次のスポット、やちむんの里へ。
やちむんとは沖縄の焼き物のことをいうらしく、このやちむんの里というのは、作られた観光地ではなくて、人間国宝の金城次郎氏をはじめとした、陶芸家の工房が集中した地区一帯を指している。
窯元直売の売店などもあるが、まったく商売気がなく、素朴な風情たっぷりである。
騒々しいまでの蝉の鳴き声、むっとする草のにおい、さんさんとふりそそぐ陽射し、土とも砂ともいえぬ舗装されていない道、汗を拭き拭き数件歩いて回ると、はるか昔の田舎の情景を思いだす。
肝心の「やちむん」は、気に入ったものには出くわさなかった。
悪くはないと思うが、買ってみたいという気にはならなかった。
力強く素朴と言えば聞こえが良いが、見ようによっては大柄で繊細さに欠けるともいえ、好みは分かれるところだろう。
続いてすぐそばにある、宙吹ガラス工房・虹へ。
ここも現代の名工、稲嶺盛吉氏のガラス工房をベースにアトリエが併設された簡潔なスポットだ。
工房では、2~30代と思われる若者が8名、めいめい琉球ガラスの製作に精を出している。
稲嶺盛吉氏の作風が、琉球ガラスの中でも独特のものらしく、皆修行しているように見うけられる。
敷地内には、ジュースの空き瓶が沢山カートン詰めで置かれているが、これを溶かして、宙吹して、作品に仕上げているらしい。
琉球ガラスはもともとこのように、いろいろな瓶を溶かして作ったものらしく、一般的には現在はそのようなことはしていないらしいのだが、この宙吹ガラス工房・虹では、まだそのようなスタイルをとっているようだ。
次いで、残波岬へ。
景色は最高だ。
所謂ビーチとは異なり、岩場が多数露出しており、すこし高めの位置から海を見るためか、海の蒼が濃く際立って見える。
砂はさらさら、人影もなく、南国にひとりって気分。
道路を挟んで海とは反対側には、残波岬いこいの広場がある。
いわゆるオープンな公園で、小学生が団体で来ていた。
* * *
今日のドライブはここまで。
陽射しも気持ち弱ったと思われる16時頃から、水着に着替えて富着ビーチへ。
今日は思いっきり水に浸かって、泳いだ。
まだ泳げないT(二男)は、水と戯れている感じだが、ふとしたタイミングで転んで水に浸かった。
びっくりして立ちあがり、浜に向かって走る。
「びっくりしたー」とか、「しょっぱーい」というリアクションを期待していたのだが、彼はぴょんぴょん飛び跳ねながら、「し・お・か・ら・と・ん・ぼ」と。
面白いじゃん。
沖に向かって少しまじめに泳いでみると、案外すぐに深くなっている。
波打ち際ではジモティが愛犬と戯れている。
かーなり絵になる。
愛犬の名は「デンデン」というらしい。
会社の同僚のDくんを連想して、一瞬会社を思い出す。
さて、夕食だ。
宿の近所はあまり豊富に飲食店があるわけではないので、いろいろもらった資料を参考に候補を上げてみる。
レンタカー会社からもらった資料に、恩納村近辺で「アラモアステーキハウス」なるものをみつけた。
「アラモアショッピングセンター」と併設されているらしい。
リザンシーパークホテルの近くということで、車で行ってみたところ、町のスーパーほどの敷地もない、こじんまりした土産andステーキ屋であった。
アラモアナショッピングセンターを思わせる胡散臭い名前にその可能性は感じつつも、あまりの落差に呆然。
車を止めることもなく、Uターンしてしまったが、一目見ても良かったかも。
がーっと南へ走り、「ココナッツムーン」へ。
この店は、旅行ガイドにもよく紹介されていて、海辺のカクテルバーでいい雰囲気、グループでも平気、「フードもイケル」なんてコメントも出てたりして、行ってみました。
が、聞いてみると、料理はスペアリブコンボ¥1,300しかなくて、あとは酒のつまみ程度とのこと。
金、土、日は、ライブをやってて、チャージは一人¥300。
子供づれではちょっと、って感じで、結局は入らず。
かーっと北へ戻り、「ダイヤモンドピザ カフェマリーノ」に入ることに、決めた。
“ピザ”、“スパ”、“イアリア”などの各種ディナーセットが人気。
味はまあまあだが、サラダバイキングのパイナップルが缶詰なのにはびっくり。
それでもそのパインをT(二男)は、「おいしい」「おいしい」と何回もおかわりしている。
パイナップル園で、畑で採れたパインを食べさせたい!
因みにこのレストランには、安室ちゃん似のウエイトレスがいて、なかなか愛想も良い。
一見の価値がある。
夜は宿に戻って今日も酒盛りだ。
2階のコインランドリーで、洗濯と乾燥をしつつ、部屋で今日一日の感想や明日の予定の意見交換。
沖縄に来てはじめてオリオンビールを1本(500ml)だけ買って飲んだが、Y(妻)は「やっぱりビールはアサヒスーパードライ!」と言っている。
確かに飲みなれないビールは味が濃いと、ちょっと違和感を感じる。
ビールって、味わって飲むものじゃないからね。
7月24日・土・(晴れ時々にわか雨)
今日は、名護から本部半島にかけての、中北部めぐりだ。
朝食はいつものパターンで、コンビニ買い出しで、部屋で摂った。
さてまた早速高速で石川~許田を走り、一路、名護のネオパークオキナワへ。
T(二男)が「どこへいくのー」と朝からだれているので、「動物がいっぱいいるところへいくよー」と言うと、「なんだよー、動物だけかよー」と、テンション低め。
でも、これがかーなり面白いスポットだ。
東南植物楽園のような小奇麗さは望めないが、何が面白いかといって、小動物系、すなわち、猿類や鳥類などが、放し飼いにされている、というか、大きな檻という彼らの縄張りの中に僕らも入っていく感じだろうか。
全く人を怖がらないので、餌を手のひらに乗せて差し出すと、猿はご丁寧に受けとって口へ運ぶ。
思ったよりも、S(長男)が怖がらずに、餌をやるのに、ちょっとびっくり。
九官鳥をひと回り大きくしたような、見た目南国系の鳥は、餌を投げてやると、ぴょんと飛び上がって長いくちばしの真中辺で上手にキャッチする。
さらに、それを飲みこむために、くちばしの間で餌が縦長なポジションになるように、お手玉のように扱うさまは、道化師のようでさえあり、見ていて飽きない。
行く手の道を一面、フラミンゴが占拠していたりするさまなど、いつもフラミンゴは遠くの池で1本足の王貞治のようにじっとしているきまり、と思っている僕にとっては、異次元の光景とさえ思われる。
朝からダレダレだったはずのT(二男)も、動物の態度の違いに興奮し、「みて、みて、みて、みて、みてー、こっちにピンクのがいるー」とか、「これ、これ、これ、みて、みて、まつ毛があるー。じょうおうだよ。」など、めっちゃテンション高い。
続いて行ったのは、ナゴパイナップルパーク。
入場料は一人¥300だが、僕らが行った時はオープン20周年記念とかで、子供は入場無料だった(普段は¥150なのだろうか?)。
ゴルフカートの天井にパイン形の屋根がついた、自動走行、自動ガイド付き乗り物で、小規模なパイン畑を行く。
これを降りると、あとはひたすら土産物やって感じ。
早い話が、これは土産物やだ!
何故、¥300円払ってカートに乗ったのか?
「パイン食べ放題、ワイン飲み放題」などという文句についつられ、ハワイのドールのパイン園をイメージして来ると、大きなダメージを受ける。
旅行ガイドにもは、“パイン畑や工場が見学できて、お土産も買えます。パインをお菓子やワインに加工する工場が面白いよ。”なーんて書いてあるが、ギャク、逆。
“お土産やさんなんだけど、パイン畑や工場も見学できちゃう。パインをお菓子や…”なら、納得できる。
隣に沖縄フルーツランドというのがあって、これとどっちに行こうか、事前に迷ったんだけど…。
旅行ガイドによるとこっちは、広大な面積を誇る熱帯果樹園で、マンゴー、グァバ、レイシ、パッションフルーツ、カニステルなど珍しいトロピカルフルーツが実際に木に実っている様子を間近に見ることができるとある。
こっちは中には入ってないのでなんともいえないが、外見の雰囲気は、こっちも土産物や先行のにおいがしたが。
気を取り直して半島先端部に位置する国営沖縄記念公園へ。
ここもオープンな公園って感じで、ま、国営ですから当たり前かもしれませんが。
因みに、沖縄は駐車場が有料ってのは殆どありませんね。
これも、東京じゃあるまいし、当たり前か。
イルカショーも無料だ。
いろんなショーがあるみたいだが、僕らが見たのはガラス張りの地下でイルカのジャンプとか(海上部分の様子は、モニターで見れる)、イルカの超音波能力の実験とか、平凡な内容だが、江ノ島など通常は海上ショーしか見たことのない子供は興味津々って感じだった。
また、残波岬以上に高台から海を見下ろすロケーションで、海はさーらに真っ蒼。
エメラルドグリーン、スカイブルー、それぞれに絵には描けない美しさだ。
園内の売店が並ぶ休憩スポットでが、日陰で皆が涼をとっている。
出店の椰子の実生ジュース(椰子の実の上をナタでダンッ!とか切り落として、ストロー数本挿して飲むやつ)が、1つ¥900で飛ぶように売れている。
僕は、昔飲んで、「何も味がしない!」経験があるので、買わなかった。
横で飲んでいる人の反応を注目していると、一口飲んで「マジー」。
やっぱり、決して美味しいものではないようだ。
さらに半島を北側へ回りこんで、次は今帰仁城跡だ。
高台まで階段を登っていくと、万里の長城のような石垣を見下ろすロケーションへ。
彼方には東シナ海が美しい。
階段の途中には、茶店とも土産物やともつかない小店があって、婆ちゃんが店番している。
階段を下るときに、この辺りでは、道端とかでもよく売っている(アルバイトと思しき女の子が、そこらへんの道端や交差店にビーチパラソル立てて、売ってたりする)アイスクリン1個¥100をS(長男)、T(二男)がそれぞれ食べる。
コーンにアイスをディップで盛ってくれる。
婆ちゃんが、「オマケよ!」と言って、ダブルで盛ってくれる。
小さい頃良く食べた、自家製アイスクリーム(アイスクリーム器とかで作るやつじゃなくて、牛乳と砂糖で単純に冷凍庫で固めたようなやつ)の味だ。
次のスポットは、本部町闘牛場だ。
沖縄本島には12ヶ所の闘牛場があって、毎日曜日、どこかで闘牛が開催されるらしく、その週末にどこで開催されるかは、地元日刊紙の木曜日の朝刊に掲載されるということで、沖縄到着日にチェックしたところ、この週末は土曜に、“本部海洋まつり闘牛大会“があると書いてあり、先のナゴパイナップルパークに群集していた観光バスの運チャンに、本部闘牛場ってのがどこにあるのか、確認しておいたのだ。
闘牛というと「オーレッ!」のイメージだが、ここでいう闘牛は、牛と牛の闘いだ。
相撲の東西のように紅白に分かれ、10枚目から横綱まで、順々に取り組みがこなされていく。
闘牛士が各1名出て、ヤグイ(掛け声)で牛を励ましている。
子供は見なれない光景に興味津々だ。
しっかし、すぐそばの学校の校庭が駐車場として開放されているのだが、広い校庭がジモティの車で埋め尽くされている光景は壮観だ。
島内には他にたいした娯楽もないので、皆これに賭けているのではないか。
きっとトトカルチョとか、やっていることだろう。
お腹も空いてきたので、途中で切り上げて、車に乗りこむ。
道中、地元のファーストフード店、A&Wに立ち寄って、ハンバーガーやホットドックなど、軽食を摂る。
僕はノンアルコール飲料のルートビアを飲んだ(以前も飲んだことがある)のだが、記憶に勝るマズさだった。
16種類の薬草がブレンドされているだけあって、まさに薬の味がする。
アメリカの禁酒法時代には、この飲み物がもてはやされたらしいが、アメリカ人的には好みの味なのだろうか。
でも、すっごくアメリカの甘味って感じの味ではある。
おかわり自由で、「いかがですか~」なんて笑顔で勧められたのだが、思わず固辞しつつ、子供に、「ちょっとコーラちょうだい」とねだったりしてしまった。
フード類は全体的にアメリカっぽいつくりの味付けで、ポテトは美味しい。
ひととおりのスポットをこなして、帰路につく。
許田~石川間の高速を経て、宿へ。
* * *
宿へ戻ってからは、今日も富着ビーチだ。
17時からビーチへ出たが、まだ陽射しは強い。
20時くらいまでは暗くはならない。
子供は、毎日の事ながら、泳ぎ、水とじゃれ、貝殻を拾っている。
今晩の夕食は、宿の1階にあるpotbellyだ。
ここは、大満足のメニューだ。
都会の居酒屋的メニューもありながら、沖縄郷土料理もラインナップされている。
初日の恩納そばでは売りきれていた、そうめんチャンプルーを頼むと、これ、めちゃ美味い。
因みにこの店は、20時まで、サントリーの生ジョッキ一杯¥400が、¥270で飲める。
これも、嬉しい。
沖縄の夜は長い。
今晩も、洗濯、乾燥、そして遅くまで飲み明かす。
7月25日・日・(晴れ時々にわか雨)
今日は、本島南部エリアめぐり。
朝食は、毎度のコンビニ買出しで、パンやおにぎり、いざ、出発。
石川インターから那覇インターまで高速で走り、初日にアタックする予定だった、玉泉洞王国村へ。
東洋一の奇観というキャッチフレーズの巨大鍾乳洞“玉泉洞”を見学した後、園内の熱帯果樹園、琉球ガラス、陶芸工房、ハブ館など見た後、いよいよ“コブラ対マングース”へ。
決闘に先だって、希望者はニシキヘビ(ゴールデンパイソン)との記念撮影ができる。
T(二男)、S(長男)と3人で、撮ってもらう。
蛇の手触りは、蛇革製品そのものだ。
じめじめしているように思いがちだが、さらさらしていて冷たい感触が気持ち良い。
さて、“コブラ対マングース”は、お決まりごととしてマングースが勝つわけだが、司会の蛇づかいの語りが面白い。
コブラが意外に弱いのに対して、「コ、ブ、ラ、ガン、バーレ」などと声を出したりして、子供・大人ともに楽しめる演出をする。
子供は、もちろん、大喜びだ。
土産物コーナーの角の休憩所で、サンフルーティのアイスクリームを食べる。
紅イモ、ウベ(紫イモ)、マンゴを注文する。
地元特産のウベや紅イモは、濃厚で美味しい。
因みにY(妻)曰く、「ブルーシールの方が、美味しいと思う」とのこと。
でも、子供は大喜びだ。
玉泉洞を後にして、北谷方面へ。
お昼が近いので、タコスの店メキシコを探す。
メニューはタコスしかなく、チャーリーより美味しいと評判の店だ。
周辺を行ったり来たりするが、それらしい店が見当たらない。
残念だが、断念して、次のスポットへ。
アメリカンビレッジに次いで到着。
羽賀研二経営のAr Blue Cafe改め、南国食堂へ。
ランチバイキングが大人¥960、子供¥480で、味、品揃え的にもまあまあ。
コストパフォーマンス的には、高いのではないか。
が、隣の太陽市場なるランチバイキング店は、大人¥880、子供¥480で、バイキングメニュー的にも豊富かつ魅力的なラインナップだ。
ジモティの行列が出来ていた。
食事後は、ビレッジ内の店をブラブラ。
集合アウトレットショップみたいになっていて、雑貨や服飾の店がいっぱい。
見ていて飽きないが、新しいつくりの店ばかりなので、沖縄気分は全くない。
横浜あたりを散策している気分と、なんら雰囲気的には変わりない。
但し、空の蒼さは違うけど。
BigJohnのWhiteシャツ(M9B25A¥3,900)が欲しかったが、わざわざ沖縄で買うようなものでもないと思い、やめとく。
続いては沖縄市=コザへ。
まずは、オリジナルの服や雑貨を揃える、Shanti Shantiへ。
店員と思しき1名が、天外の路上で大道芸の訓練を行っており、S(長男)、T(二男)を興味を示すと、丁寧に教えてくれた。
その間にY(妻)は店内に入っていったが、あまり食指の伸びるようなものはなかったようで、すぐに出てきた。
僕は、大道芸の伝授を受ける子供たちと店外にいたので、店内を見ずに次のスポットへ。
ちょっとぶらぶら歩いて、地球雑貨へ。
国際通りや読谷村にもある、国際色豊かな雑貨店である。
世界の民芸品や雑貨があって、面白い。
万国百貨店はがらくた的雑貨の面白さだが、こちらは、いまどきの街でよく見かける、健全な明るいイメージの雑貨店である。
Y(妻)は、ブレスレットをS(長男)の見立てで購入した。
来た方向へ数軒戻って、コザ菓子店へ。
所謂駄菓子やだが、おみやげにも好評な大手菓子メーカの沖縄限定バーションの菓子(エリーゼ、コロン、など)も揃っており、他店よりは1割は確実に安いようだ。
Y(妻)は、まとめてお友達へのお土産の菓子を購入している。
この日の中央パークアベニューは、ナントカ祭りとのことで、通りは遊歩道、フリーマーケットが多数出店していた。
500mlのペットボトルジュースが1本¥50、ハニーローストピーナッツ缶が1つ¥400(万国百貨店で¥550で売っていたのと同じサイズ)と、買い得なものを、少し買ってみる。
町全体には、外人の姿がとっても多く、看板やディスプレイも英語のものが多い。
ショーウィンドゥなんかにも、英語での注釈が付いてたりする。
歴史的に米軍基地が近いから、米兵向けの歓楽地として発展してきたらしい。
今は那覇が沖縄の中心地だが、米国領時代の文化的中心地だったように感じる。
ガソリンを20リットルほど補充して、高速に乗る。
沖縄南~石川を経て、一旦宿へ。
今日は海へは出ないことにして、Y(妻)と散歩。
彼女は、万国百貨店で、編みアミのシャツを買った。
宿から道路を挟んで左手前方に比較的最近オープンしたと思われる、JAMという鉄板焼・焼肉料理店を偵察する。
ちょっとおしゃれな雰囲気で、客も入っているが、子供連れの家族には雰囲気がちょっと合わない感じ。
子供が寝静まったら、来てもいいかもしれない。
ムーンビーチのすぐそばに新装開店した焼肉やを最終候補で押さえつつ、車でマリンビューパレスへ。
15階の展望レストランの雰囲気を偵察。
景色がとっても良いということで、夕食はここでとることにする。
沖縄料理をベースにした恩納ナビー定食と、和定食を1つづつ、そしてお子様ディナーを2つ。
味は、普通。
眺めは、夕日がきれいな感じかと思われるが、僕らが行った時は、すっごいスコールで、夕焼けは少ししか見れなかった。
* * *
夜は、お馴染みの、洗濯、乾燥、飲み。
洗濯が終わった頃に、乾燥器に洗濯を入れ替えて、2Fでエレベータを待っている時、エレベータのドアがウィーンと開くと、そこにTちゃんが。
2人で、「アーっ?」
「ご家族と来てらっしゃるんですか?」「う、うん」。
意味のない質問に、動揺が伺われる。
今日は、名護から本部半島にかけての、中北部めぐりだ。
朝食はいつものパターンで、コンビニ買い出しで、部屋で摂った。
さてまた早速高速で石川~許田を走り、一路、名護のネオパークオキナワへ。
T(二男)が「どこへいくのー」と朝からだれているので、「動物がいっぱいいるところへいくよー」と言うと、「なんだよー、動物だけかよー」と、テンション低め。
でも、これがかーなり面白いスポットだ。
東南植物楽園のような小奇麗さは望めないが、何が面白いかといって、小動物系、すなわち、猿類や鳥類などが、放し飼いにされている、というか、大きな檻という彼らの縄張りの中に僕らも入っていく感じだろうか。
全く人を怖がらないので、餌を手のひらに乗せて差し出すと、猿はご丁寧に受けとって口へ運ぶ。
思ったよりも、S(長男)が怖がらずに、餌をやるのに、ちょっとびっくり。
九官鳥をひと回り大きくしたような、見た目南国系の鳥は、餌を投げてやると、ぴょんと飛び上がって長いくちばしの真中辺で上手にキャッチする。
さらに、それを飲みこむために、くちばしの間で餌が縦長なポジションになるように、お手玉のように扱うさまは、道化師のようでさえあり、見ていて飽きない。
行く手の道を一面、フラミンゴが占拠していたりするさまなど、いつもフラミンゴは遠くの池で1本足の王貞治のようにじっとしているきまり、と思っている僕にとっては、異次元の光景とさえ思われる。
朝からダレダレだったはずのT(二男)も、動物の態度の違いに興奮し、「みて、みて、みて、みて、みてー、こっちにピンクのがいるー」とか、「これ、これ、これ、みて、みて、まつ毛があるー。じょうおうだよ。」など、めっちゃテンション高い。
続いて行ったのは、ナゴパイナップルパーク。
入場料は一人¥300だが、僕らが行った時はオープン20周年記念とかで、子供は入場無料だった(普段は¥150なのだろうか?)。
ゴルフカートの天井にパイン形の屋根がついた、自動走行、自動ガイド付き乗り物で、小規模なパイン畑を行く。
これを降りると、あとはひたすら土産物やって感じ。
早い話が、これは土産物やだ!
何故、¥300円払ってカートに乗ったのか?
「パイン食べ放題、ワイン飲み放題」などという文句についつられ、ハワイのドールのパイン園をイメージして来ると、大きなダメージを受ける。
旅行ガイドにもは、“パイン畑や工場が見学できて、お土産も買えます。パインをお菓子やワインに加工する工場が面白いよ。”なーんて書いてあるが、ギャク、逆。
“お土産やさんなんだけど、パイン畑や工場も見学できちゃう。パインをお菓子や…”なら、納得できる。
隣に沖縄フルーツランドというのがあって、これとどっちに行こうか、事前に迷ったんだけど…。
旅行ガイドによるとこっちは、広大な面積を誇る熱帯果樹園で、マンゴー、グァバ、レイシ、パッションフルーツ、カニステルなど珍しいトロピカルフルーツが実際に木に実っている様子を間近に見ることができるとある。
こっちは中には入ってないのでなんともいえないが、外見の雰囲気は、こっちも土産物や先行のにおいがしたが。
気を取り直して半島先端部に位置する国営沖縄記念公園へ。
ここもオープンな公園って感じで、ま、国営ですから当たり前かもしれませんが。
因みに、沖縄は駐車場が有料ってのは殆どありませんね。
これも、東京じゃあるまいし、当たり前か。
イルカショーも無料だ。
いろんなショーがあるみたいだが、僕らが見たのはガラス張りの地下でイルカのジャンプとか(海上部分の様子は、モニターで見れる)、イルカの超音波能力の実験とか、平凡な内容だが、江ノ島など通常は海上ショーしか見たことのない子供は興味津々って感じだった。
また、残波岬以上に高台から海を見下ろすロケーションで、海はさーらに真っ蒼。
エメラルドグリーン、スカイブルー、それぞれに絵には描けない美しさだ。
園内の売店が並ぶ休憩スポットでが、日陰で皆が涼をとっている。
出店の椰子の実生ジュース(椰子の実の上をナタでダンッ!とか切り落として、ストロー数本挿して飲むやつ)が、1つ¥900で飛ぶように売れている。
僕は、昔飲んで、「何も味がしない!」経験があるので、買わなかった。
横で飲んでいる人の反応を注目していると、一口飲んで「マジー」。
やっぱり、決して美味しいものではないようだ。
さらに半島を北側へ回りこんで、次は今帰仁城跡だ。
高台まで階段を登っていくと、万里の長城のような石垣を見下ろすロケーションへ。
彼方には東シナ海が美しい。
階段の途中には、茶店とも土産物やともつかない小店があって、婆ちゃんが店番している。
階段を下るときに、この辺りでは、道端とかでもよく売っている(アルバイトと思しき女の子が、そこらへんの道端や交差店にビーチパラソル立てて、売ってたりする)アイスクリン1個¥100をS(長男)、T(二男)がそれぞれ食べる。
コーンにアイスをディップで盛ってくれる。
婆ちゃんが、「オマケよ!」と言って、ダブルで盛ってくれる。
小さい頃良く食べた、自家製アイスクリーム(アイスクリーム器とかで作るやつじゃなくて、牛乳と砂糖で単純に冷凍庫で固めたようなやつ)の味だ。
次のスポットは、本部町闘牛場だ。
沖縄本島には12ヶ所の闘牛場があって、毎日曜日、どこかで闘牛が開催されるらしく、その週末にどこで開催されるかは、地元日刊紙の木曜日の朝刊に掲載されるということで、沖縄到着日にチェックしたところ、この週末は土曜に、“本部海洋まつり闘牛大会“があると書いてあり、先のナゴパイナップルパークに群集していた観光バスの運チャンに、本部闘牛場ってのがどこにあるのか、確認しておいたのだ。
闘牛というと「オーレッ!」のイメージだが、ここでいう闘牛は、牛と牛の闘いだ。
相撲の東西のように紅白に分かれ、10枚目から横綱まで、順々に取り組みがこなされていく。
闘牛士が各1名出て、ヤグイ(掛け声)で牛を励ましている。
子供は見なれない光景に興味津々だ。
しっかし、すぐそばの学校の校庭が駐車場として開放されているのだが、広い校庭がジモティの車で埋め尽くされている光景は壮観だ。
島内には他にたいした娯楽もないので、皆これに賭けているのではないか。
きっとトトカルチョとか、やっていることだろう。
お腹も空いてきたので、途中で切り上げて、車に乗りこむ。
道中、地元のファーストフード店、A&Wに立ち寄って、ハンバーガーやホットドックなど、軽食を摂る。
僕はノンアルコール飲料のルートビアを飲んだ(以前も飲んだことがある)のだが、記憶に勝るマズさだった。
16種類の薬草がブレンドされているだけあって、まさに薬の味がする。
アメリカの禁酒法時代には、この飲み物がもてはやされたらしいが、アメリカ人的には好みの味なのだろうか。
でも、すっごくアメリカの甘味って感じの味ではある。
おかわり自由で、「いかがですか~」なんて笑顔で勧められたのだが、思わず固辞しつつ、子供に、「ちょっとコーラちょうだい」とねだったりしてしまった。
フード類は全体的にアメリカっぽいつくりの味付けで、ポテトは美味しい。
ひととおりのスポットをこなして、帰路につく。
許田~石川間の高速を経て、宿へ。
* * *
宿へ戻ってからは、今日も富着ビーチだ。
17時からビーチへ出たが、まだ陽射しは強い。
20時くらいまでは暗くはならない。
子供は、毎日の事ながら、泳ぎ、水とじゃれ、貝殻を拾っている。
今晩の夕食は、宿の1階にあるpotbellyだ。
ここは、大満足のメニューだ。
都会の居酒屋的メニューもありながら、沖縄郷土料理もラインナップされている。
初日の恩納そばでは売りきれていた、そうめんチャンプルーを頼むと、これ、めちゃ美味い。
因みにこの店は、20時まで、サントリーの生ジョッキ一杯¥400が、¥270で飲める。
これも、嬉しい。
沖縄の夜は長い。
今晩も、洗濯、乾燥、そして遅くまで飲み明かす。
7月25日・日・(晴れ時々にわか雨)
今日は、本島南部エリアめぐり。
朝食は、毎度のコンビニ買出しで、パンやおにぎり、いざ、出発。
石川インターから那覇インターまで高速で走り、初日にアタックする予定だった、玉泉洞王国村へ。
東洋一の奇観というキャッチフレーズの巨大鍾乳洞“玉泉洞”を見学した後、園内の熱帯果樹園、琉球ガラス、陶芸工房、ハブ館など見た後、いよいよ“コブラ対マングース”へ。
決闘に先だって、希望者はニシキヘビ(ゴールデンパイソン)との記念撮影ができる。
T(二男)、S(長男)と3人で、撮ってもらう。
蛇の手触りは、蛇革製品そのものだ。
じめじめしているように思いがちだが、さらさらしていて冷たい感触が気持ち良い。
さて、“コブラ対マングース”は、お決まりごととしてマングースが勝つわけだが、司会の蛇づかいの語りが面白い。
コブラが意外に弱いのに対して、「コ、ブ、ラ、ガン、バーレ」などと声を出したりして、子供・大人ともに楽しめる演出をする。
子供は、もちろん、大喜びだ。
土産物コーナーの角の休憩所で、サンフルーティのアイスクリームを食べる。
紅イモ、ウベ(紫イモ)、マンゴを注文する。
地元特産のウベや紅イモは、濃厚で美味しい。
因みにY(妻)曰く、「ブルーシールの方が、美味しいと思う」とのこと。
でも、子供は大喜びだ。
玉泉洞を後にして、北谷方面へ。
お昼が近いので、タコスの店メキシコを探す。
メニューはタコスしかなく、チャーリーより美味しいと評判の店だ。
周辺を行ったり来たりするが、それらしい店が見当たらない。
残念だが、断念して、次のスポットへ。
アメリカンビレッジに次いで到着。
羽賀研二経営のAr Blue Cafe改め、南国食堂へ。
ランチバイキングが大人¥960、子供¥480で、味、品揃え的にもまあまあ。
コストパフォーマンス的には、高いのではないか。
が、隣の太陽市場なるランチバイキング店は、大人¥880、子供¥480で、バイキングメニュー的にも豊富かつ魅力的なラインナップだ。
ジモティの行列が出来ていた。
食事後は、ビレッジ内の店をブラブラ。
集合アウトレットショップみたいになっていて、雑貨や服飾の店がいっぱい。
見ていて飽きないが、新しいつくりの店ばかりなので、沖縄気分は全くない。
横浜あたりを散策している気分と、なんら雰囲気的には変わりない。
但し、空の蒼さは違うけど。
BigJohnのWhiteシャツ(M9B25A¥3,900)が欲しかったが、わざわざ沖縄で買うようなものでもないと思い、やめとく。
続いては沖縄市=コザへ。
まずは、オリジナルの服や雑貨を揃える、Shanti Shantiへ。
店員と思しき1名が、天外の路上で大道芸の訓練を行っており、S(長男)、T(二男)を興味を示すと、丁寧に教えてくれた。
その間にY(妻)は店内に入っていったが、あまり食指の伸びるようなものはなかったようで、すぐに出てきた。
僕は、大道芸の伝授を受ける子供たちと店外にいたので、店内を見ずに次のスポットへ。
ちょっとぶらぶら歩いて、地球雑貨へ。
国際通りや読谷村にもある、国際色豊かな雑貨店である。
世界の民芸品や雑貨があって、面白い。
万国百貨店はがらくた的雑貨の面白さだが、こちらは、いまどきの街でよく見かける、健全な明るいイメージの雑貨店である。
Y(妻)は、ブレスレットをS(長男)の見立てで購入した。
来た方向へ数軒戻って、コザ菓子店へ。
所謂駄菓子やだが、おみやげにも好評な大手菓子メーカの沖縄限定バーションの菓子(エリーゼ、コロン、など)も揃っており、他店よりは1割は確実に安いようだ。
Y(妻)は、まとめてお友達へのお土産の菓子を購入している。
この日の中央パークアベニューは、ナントカ祭りとのことで、通りは遊歩道、フリーマーケットが多数出店していた。
500mlのペットボトルジュースが1本¥50、ハニーローストピーナッツ缶が1つ¥400(万国百貨店で¥550で売っていたのと同じサイズ)と、買い得なものを、少し買ってみる。
町全体には、外人の姿がとっても多く、看板やディスプレイも英語のものが多い。
ショーウィンドゥなんかにも、英語での注釈が付いてたりする。
歴史的に米軍基地が近いから、米兵向けの歓楽地として発展してきたらしい。
今は那覇が沖縄の中心地だが、米国領時代の文化的中心地だったように感じる。
ガソリンを20リットルほど補充して、高速に乗る。
沖縄南~石川を経て、一旦宿へ。
今日は海へは出ないことにして、Y(妻)と散歩。
彼女は、万国百貨店で、編みアミのシャツを買った。
宿から道路を挟んで左手前方に比較的最近オープンしたと思われる、JAMという鉄板焼・焼肉料理店を偵察する。
ちょっとおしゃれな雰囲気で、客も入っているが、子供連れの家族には雰囲気がちょっと合わない感じ。
子供が寝静まったら、来てもいいかもしれない。
ムーンビーチのすぐそばに新装開店した焼肉やを最終候補で押さえつつ、車でマリンビューパレスへ。
15階の展望レストランの雰囲気を偵察。
景色がとっても良いということで、夕食はここでとることにする。
沖縄料理をベースにした恩納ナビー定食と、和定食を1つづつ、そしてお子様ディナーを2つ。
味は、普通。
眺めは、夕日がきれいな感じかと思われるが、僕らが行った時は、すっごいスコールで、夕焼けは少ししか見れなかった。
* * *
夜は、お馴染みの、洗濯、乾燥、飲み。
洗濯が終わった頃に、乾燥器に洗濯を入れ替えて、2Fでエレベータを待っている時、エレベータのドアがウィーンと開くと、そこにTちゃんが。
2人で、「アーっ?」
「ご家族と来てらっしゃるんですか?」「う、うん」。
意味のない質問に、動揺が伺われる。
7月26日・月・(晴れ時々にわか雨)
今日は、シーカヤックにS(長男)と挑戦だ。
本来は、23日にやろうと思っていたのだが、22日に予約の電話をしたら、「風が強くなってきているから、明後日ぐらいの方がいいでしょう。それくらいなら、きっと収まるから。」という店長の勧めで、本日のチャレンジとなったのだ。
空は晴れ渡っているが、天気予報では台風が来ているという。
昨夜のうちに、沖縄の東海上を既に通過したようだが、九州地区はえらい豪雨だと、ニュースが報じている。
お店に電話すると、やっぱり海上は風が強く波が高いので、本島東の河口の方へ行ってみようと考えているとのこと。
そちらは、風もないらしい。
朝食を摂り、車で出発。
エレベータで、また、Tちゃんに遭遇した。
「いつまでいるんですか?」
「明日だよ」
「私は今日までなんですよね」
風が強いが、飛行機は飛べるだろうか。
万座ビーチホテルのあたりと聞いていたので、ホテルを目指して走っていったら、ホテルに入ってしまった。
「入場料と駐車料が必要です」というので、「シーカヤックって、この中ですか?」と聞いたら、「そうです」というので、料金を支払って入る。
が、シーカヤックの受付まで行くと、今日は海上の風が強いので、シーカヤックはクローズだと言う。
「???…この辺にシーカヤックの店って、他にありますか?」と尋ねると、門を出てまっ正面あたりに、“横浜倶楽部”という店があるという。
僕は、てっきり“シーカヤック”という店名だと思っていたのだが、勘違いだったようだ。
引き返して、入場門のところで訳を話して入場料と駐車料を返してもらい(文句ひとつない、なんておおらかなんだ)、改めて横浜倶楽部へ。
店長というか代表は高嶺重成さんという人で、他に従業員がいるわけでもない。
電話でのやりとりのとおり、シーカヤック(半日=3時間程度で、1人¥7,000、大人小人とも同一)はやめて、東海岸に注いでいる川のマングローブ林でカヤックをするプランとのこと。
本来このメニューは、半日で1人¥10,000とのことだが、折角なので、料金は¥7,000で良いとのこと。
初心者の方には、なるべく経験してもらえるよう環境を整えることを心がけているそうだ。
彼の年代物のランドクルーザに一家4人で乗りこむ。
S(長男)が助手席で、Y(妻)、T(二男)、僕は、後ろの荷台だ。
山越えして、東海岸へ。
道中聞けば、彼はもともと神奈川に住んでいて、新宿の有名な人が経営するアウトドアライフやサバイバル関係の店に勤めていたそうだ。
が、沖縄の海に魅せられて、4年前からこの地に定住しているらしい。
現職“横浜倶楽部”は、シーカヤック体験の他、中級者向けのツーリング、上級者向けの離島探検、はたまた、山方面でのジャングルツアーや、加えて、トレッキング、ロッククライミングも指導していいるとのこと。
沖縄への修学旅行生の選択自由行動にカヤック体験なんてのが入っているそうで、そのシーズンはとても忙しいそうだ。
彼のプロフィールも見せてもらったが、ウインドサーフィンの全国大会決勝に出場していたり、日本列島3,000km徒歩縦断を行っていたり、アフリカのキリマンジェロ、アラスカのマッキンリー、ヒマラヤのアイランドピークに登り、富士山をウインドサーフィンで滑降し、はたまた長野県小川山では650mの綱渡りに成功(ロープでの世界記録)しているらしい。
確かに東海岸の河口に風は殆どなく、S(長男)とカヤックに挑戦。
T(二男)とY(妻)は、護岸で見学。
マングローブというのは初めて見たが、海、川の境目のあたりの岸(土手)に群生する樹の総称らしい。
枝が根のような感じで下に、沢山伸びている。
これがあるタイミングでポキっと、下に落っこちるらしい。
地面は柔らかいので、これが突き刺さり、挿し木のような状態で、根となり、樹として育っていくそうだ。
自然の共生のためには、このマングローブが果たしている役割は重要なものらしく、長良川河口堰工事反対運動にも参加したそうだ。
だいぶ調子の慣れてきて、漕ぎながらも周囲を観察する余裕が生まれてくる。
魚や鳥、貝、蟹が沢山観察できる。
最初は、S(長男)とばっらばらだった漕ぎ方も、だんだん要領を得てきて、高嶺氏から「息、合ってきましたね」と言われる。
が、殆どS(長男)の漕ぐペースにこっちが合わせるって感じ。
S(長男)は、一生懸命漕ごうとするので、どんどんペースが速くなっていく。
時々、ペースを少し落とすように声を掛けながら、一緒に漕ぐ。
ぴったり息が合うと、そんなにガシガシ漕がなくても、スーイスイと進んで気持ち良い。
天気も、時折スコールに見まわれるが、基本的には晴れていて気持ちが良い。
しばらく上流へ向かい、今度はUターンして下流へ。
太平洋まで少し出てみる。
外洋はすごい波と風だ。
珊瑚に波がぶつかり、数メートルの高さまで飛沫が上がっている。
再びUターンするが、河口に向かっての風がかなり強く、なかなか進めない。
ようやく、足がつく深さのところまで戻り、あとはカヤックを降りて、高嶺氏に引っ張っていってもらうことに。
短い時間だったが、とっても楽しかった、僕は。
子供と力を合わせて、自然と向き合うというシーン自体が楽しい。
再び、高嶺氏のランクル(殆どジープというべきしろもの)に乗せてもらい、お店へ戻る。
最後に、本州の方では売っていないという、冷えた完熟マンゴ(真っ赤に熟している)を2つ頂いた。
お昼ということで、リザンシーパークホテル茶谷ベイへ。
正面入り口脇のレストランで、デザートバイキング(ケーキ&サンドウィッチビッフェ)¥1,500(6歳まで半額)を食べた。
作り置きのサンドウィッチもおいしいが、自分でパンに好きなタネをはさんで食べるスタイルもとれる。
全体、ごっついおいしい。
ケーキも、エッグタルト、レモンケーキ、チョコロール、チーズケーキなど、どれもひとつ一つ丁寧に作られている感じで、満足感高い内容だ。
飲み物やアイスクリーム類も充実しているし、美味い。
食後はビーチに出てみるが、波が高く、風は非常に強く、砂嵐状態。
浜に座っていると、飛んできた砂が肌に刺さるようで、痛い。
子供は喜んで泳いでいるが、どんどん風と波に流されていく。
ということで、早々に引き上げることに。
売店などしばらくぶらぶらした後、ふとビーチを見ると、人っ子一人いない(ライフセイバーも)様子。
遊泳禁止になったのだろうか。
ビーチにはデッキチェアが沢山置いてあったので使おうとしたら、おじさんがやってきて「有料ですよ」とのことだったので、利用しなかった。
一方で駐車場には時間単位の利用料金が書いてあったが、料金は取られなかった。
いろいろなサービスが需要と供給のバランスで、トップシーズン並のニーズに至る前は、無料でいいやーって感じなのかなあと思った。
* * *
一旦宿へ戻った後、夕食目当てで車で外出。
まずは、ルネッサンスリゾートオキナワへ。
ここはリゾートホテルの雰囲気がとっても強い、楽しいホテルで、ハワイに来ているような質感がある。
夕食は首都圏のホテル並に高いが、きっと満足のいく内容なのだろう。
ランチだったら、2~3,000円くらいのメニューが豊富に提供されている。
施設内のショップも可愛いグッズが沢山あって、見ていて飽きない。
お土産屋さん、って感じよりスマートで、手軽なアクセサリーショップとか、雑貨店という雰囲気がグーだ。
プライベートビーチやプールも手入れが行き届いていて美しい。
プールの脇の芝生には、子供が遊べるようにプラスチック製のパターゴルフや輪投げなどが置いてあって、大人も十分楽しめる内容だ。
また、その横にはバスケットリングが高低2基とボールが数個あり、小学生程度の子供が競ってシュートしていた。
これも楽しめる。
ピーク時期は人が多くてなかなか遊べないのかもしれないが、この時期は取り合いになることもなく、なにごともゆったりのんびりしている、格好のスペースだ。
ということで、ルネッサンスリゾートでの夕食は断念して、旅行情報誌にもよく紹介されている「海ぶどう」という店に行くことにした。
海ぶどうというのは、恩納村漁協が県内で初めて養殖に成功した海藻の一種。
その名がそのままついているこの店は、海ぶどう丼なるメニューが名物。
寿司飯に海ぶどう、うに、いくら、とろろ芋が乗った、食感の楽しい逸品だ。
沖縄料理店なのであるが、なぜかピザ、ポテト、ラーメンまである。
全体的には、普通の味と価格。
僕らは直前までルネッサンスリゾートでハイソな気分に浸っていただけに、この居酒屋の雰囲気への落差には、なんでこーなるの!?って感じ。
夜は、洗濯、乾燥、ちょっと飲み。
明日は帰京の予定なので、荷物をまとめる。
Tちゃんは無事、帰れただろうか。
今日は、シーカヤックにS(長男)と挑戦だ。
本来は、23日にやろうと思っていたのだが、22日に予約の電話をしたら、「風が強くなってきているから、明後日ぐらいの方がいいでしょう。それくらいなら、きっと収まるから。」という店長の勧めで、本日のチャレンジとなったのだ。
空は晴れ渡っているが、天気予報では台風が来ているという。
昨夜のうちに、沖縄の東海上を既に通過したようだが、九州地区はえらい豪雨だと、ニュースが報じている。
お店に電話すると、やっぱり海上は風が強く波が高いので、本島東の河口の方へ行ってみようと考えているとのこと。
そちらは、風もないらしい。
朝食を摂り、車で出発。
エレベータで、また、Tちゃんに遭遇した。
「いつまでいるんですか?」
「明日だよ」
「私は今日までなんですよね」
風が強いが、飛行機は飛べるだろうか。
万座ビーチホテルのあたりと聞いていたので、ホテルを目指して走っていったら、ホテルに入ってしまった。
「入場料と駐車料が必要です」というので、「シーカヤックって、この中ですか?」と聞いたら、「そうです」というので、料金を支払って入る。
が、シーカヤックの受付まで行くと、今日は海上の風が強いので、シーカヤックはクローズだと言う。
「???…この辺にシーカヤックの店って、他にありますか?」と尋ねると、門を出てまっ正面あたりに、“横浜倶楽部”という店があるという。
僕は、てっきり“シーカヤック”という店名だと思っていたのだが、勘違いだったようだ。
引き返して、入場門のところで訳を話して入場料と駐車料を返してもらい(文句ひとつない、なんておおらかなんだ)、改めて横浜倶楽部へ。
店長というか代表は高嶺重成さんという人で、他に従業員がいるわけでもない。
電話でのやりとりのとおり、シーカヤック(半日=3時間程度で、1人¥7,000、大人小人とも同一)はやめて、東海岸に注いでいる川のマングローブ林でカヤックをするプランとのこと。
本来このメニューは、半日で1人¥10,000とのことだが、折角なので、料金は¥7,000で良いとのこと。
初心者の方には、なるべく経験してもらえるよう環境を整えることを心がけているそうだ。
彼の年代物のランドクルーザに一家4人で乗りこむ。
S(長男)が助手席で、Y(妻)、T(二男)、僕は、後ろの荷台だ。
山越えして、東海岸へ。
道中聞けば、彼はもともと神奈川に住んでいて、新宿の有名な人が経営するアウトドアライフやサバイバル関係の店に勤めていたそうだ。
が、沖縄の海に魅せられて、4年前からこの地に定住しているらしい。
現職“横浜倶楽部”は、シーカヤック体験の他、中級者向けのツーリング、上級者向けの離島探検、はたまた、山方面でのジャングルツアーや、加えて、トレッキング、ロッククライミングも指導していいるとのこと。
沖縄への修学旅行生の選択自由行動にカヤック体験なんてのが入っているそうで、そのシーズンはとても忙しいそうだ。
彼のプロフィールも見せてもらったが、ウインドサーフィンの全国大会決勝に出場していたり、日本列島3,000km徒歩縦断を行っていたり、アフリカのキリマンジェロ、アラスカのマッキンリー、ヒマラヤのアイランドピークに登り、富士山をウインドサーフィンで滑降し、はたまた長野県小川山では650mの綱渡りに成功(ロープでの世界記録)しているらしい。
確かに東海岸の河口に風は殆どなく、S(長男)とカヤックに挑戦。
T(二男)とY(妻)は、護岸で見学。
マングローブというのは初めて見たが、海、川の境目のあたりの岸(土手)に群生する樹の総称らしい。
枝が根のような感じで下に、沢山伸びている。
これがあるタイミングでポキっと、下に落っこちるらしい。
地面は柔らかいので、これが突き刺さり、挿し木のような状態で、根となり、樹として育っていくそうだ。
自然の共生のためには、このマングローブが果たしている役割は重要なものらしく、長良川河口堰工事反対運動にも参加したそうだ。
だいぶ調子の慣れてきて、漕ぎながらも周囲を観察する余裕が生まれてくる。
魚や鳥、貝、蟹が沢山観察できる。
最初は、S(長男)とばっらばらだった漕ぎ方も、だんだん要領を得てきて、高嶺氏から「息、合ってきましたね」と言われる。
が、殆どS(長男)の漕ぐペースにこっちが合わせるって感じ。
S(長男)は、一生懸命漕ごうとするので、どんどんペースが速くなっていく。
時々、ペースを少し落とすように声を掛けながら、一緒に漕ぐ。
ぴったり息が合うと、そんなにガシガシ漕がなくても、スーイスイと進んで気持ち良い。
天気も、時折スコールに見まわれるが、基本的には晴れていて気持ちが良い。
しばらく上流へ向かい、今度はUターンして下流へ。
太平洋まで少し出てみる。
外洋はすごい波と風だ。
珊瑚に波がぶつかり、数メートルの高さまで飛沫が上がっている。
再びUターンするが、河口に向かっての風がかなり強く、なかなか進めない。
ようやく、足がつく深さのところまで戻り、あとはカヤックを降りて、高嶺氏に引っ張っていってもらうことに。
短い時間だったが、とっても楽しかった、僕は。
子供と力を合わせて、自然と向き合うというシーン自体が楽しい。
再び、高嶺氏のランクル(殆どジープというべきしろもの)に乗せてもらい、お店へ戻る。
最後に、本州の方では売っていないという、冷えた完熟マンゴ(真っ赤に熟している)を2つ頂いた。
お昼ということで、リザンシーパークホテル茶谷ベイへ。
正面入り口脇のレストランで、デザートバイキング(ケーキ&サンドウィッチビッフェ)¥1,500(6歳まで半額)を食べた。
作り置きのサンドウィッチもおいしいが、自分でパンに好きなタネをはさんで食べるスタイルもとれる。
全体、ごっついおいしい。
ケーキも、エッグタルト、レモンケーキ、チョコロール、チーズケーキなど、どれもひとつ一つ丁寧に作られている感じで、満足感高い内容だ。
飲み物やアイスクリーム類も充実しているし、美味い。
食後はビーチに出てみるが、波が高く、風は非常に強く、砂嵐状態。
浜に座っていると、飛んできた砂が肌に刺さるようで、痛い。
子供は喜んで泳いでいるが、どんどん風と波に流されていく。
ということで、早々に引き上げることに。
売店などしばらくぶらぶらした後、ふとビーチを見ると、人っ子一人いない(ライフセイバーも)様子。
遊泳禁止になったのだろうか。
ビーチにはデッキチェアが沢山置いてあったので使おうとしたら、おじさんがやってきて「有料ですよ」とのことだったので、利用しなかった。
一方で駐車場には時間単位の利用料金が書いてあったが、料金は取られなかった。
いろいろなサービスが需要と供給のバランスで、トップシーズン並のニーズに至る前は、無料でいいやーって感じなのかなあと思った。
* * *
一旦宿へ戻った後、夕食目当てで車で外出。
まずは、ルネッサンスリゾートオキナワへ。
ここはリゾートホテルの雰囲気がとっても強い、楽しいホテルで、ハワイに来ているような質感がある。
夕食は首都圏のホテル並に高いが、きっと満足のいく内容なのだろう。
ランチだったら、2~3,000円くらいのメニューが豊富に提供されている。
施設内のショップも可愛いグッズが沢山あって、見ていて飽きない。
お土産屋さん、って感じよりスマートで、手軽なアクセサリーショップとか、雑貨店という雰囲気がグーだ。
プライベートビーチやプールも手入れが行き届いていて美しい。
プールの脇の芝生には、子供が遊べるようにプラスチック製のパターゴルフや輪投げなどが置いてあって、大人も十分楽しめる内容だ。
また、その横にはバスケットリングが高低2基とボールが数個あり、小学生程度の子供が競ってシュートしていた。
これも楽しめる。
ピーク時期は人が多くてなかなか遊べないのかもしれないが、この時期は取り合いになることもなく、なにごともゆったりのんびりしている、格好のスペースだ。
ということで、ルネッサンスリゾートでの夕食は断念して、旅行情報誌にもよく紹介されている「海ぶどう」という店に行くことにした。
海ぶどうというのは、恩納村漁協が県内で初めて養殖に成功した海藻の一種。
その名がそのままついているこの店は、海ぶどう丼なるメニューが名物。
寿司飯に海ぶどう、うに、いくら、とろろ芋が乗った、食感の楽しい逸品だ。
沖縄料理店なのであるが、なぜかピザ、ポテト、ラーメンまである。
全体的には、普通の味と価格。
僕らは直前までルネッサンスリゾートでハイソな気分に浸っていただけに、この居酒屋の雰囲気への落差には、なんでこーなるの!?って感じ。
夜は、洗濯、乾燥、ちょっと飲み。
明日は帰京の予定なので、荷物をまとめる。
Tちゃんは無事、帰れただろうか。
7月27日・火・(曇り時々雨)
今日はいよいよ最終日ということで、那覇エリアへ。
ますは、隣のコンビニで買ったパン、おにぎりを食して、いざ出発。
高速を石川~那覇と走り、首里城へ。
あまり時間がとれないということで、外観をちょっと見学して、中には入らず。
次の機会には、是非、中も見学してみたい。
次いで、さーたーあんだーぎーの店安室でサーターアンダーギーを買い、車で食べる。
さすがに作りたては美味いが、少し時間が経つと、油が浮いてきて、とたんに風味が落ちる。
車は、ガス満タンの後、一気に那覇空港へ。
預かり荷物をカウンターに出し、機内持ちこみのかばんはコインロッカーへ。
再度レンタカーに乗り、ニッポンレンタカーへ車を返しにいく。
ニッポンレンタカーからは、乗合バスで再び那覇空港へ送ってもらい、タクシーで国際通りへ。
国際通りは、西側から東の方へずーっと行って、また西の方へ戻ってくるという道順で探索した。
いろいろと立ち寄ったが、ポイントだけ書きとどめる。
まずは、国際通りに3店ほどある、鍵石(キーストン)。
琉球ガラスや、やちむん、アクセサリー、雑貨など、小型のものから大型のものまで、個性的な作品が、ところ狭しと並ぶ。
Y(妻)は、アクセサリーの見立に余念がないようだが、僕が感心したのは、ガラス器や陶器だ。
すっごくいい感じのものが多数ある。
買わなかったけど。
ガラス器は、宙吹ガラス工房・虹から来ているものもあるとのことだが、あそこで見たものより、格段に良く感じるのは、プロモーションの成せる技であろうか。
同じく国際通りに2店ある、タタバザール。
姉妹店のNUMNUMなんてのもある。
エスニック雑貨の店で、シルバー、陶器、洋服など、見ていて飽きないものばかり。
あと、タコス屋という名前のタコス屋。
メキシコのソフトタコスとは違って、油でパリっと揚げられたタコスなんだけど、お菓子のようにバリバリになったりはしない。
タコスとタコライス、オニオンリング、ポテト、ドリンクがセットになったスペシャルランチが¥650で、おいしい。
お好みでサルサソースを加えるスタイルになっており、辛いのがダメな子供でも大丈夫。
旅行情報誌に行列ができるほどの人気ぶりとあるだけのことはある。
僕らが行ったときは、ガラガラだったけど。
あとは前出の地球雑貨。
これが、国際通りにもある。
さらには、ファッションシティマキシービル4FにあるBeatTown。
所謂沖縄アクターズスクールの出店みたいなもんで、みんな好き好きにダンスの練習をしているのをマジックミラー越しに見学でき、体験レッスンに参加することも出来る。
入場料は1人¥500だが、生徒が自主的に運営している学園祭のノリで、特別すごい出し物があるわけではない。
定時には、B.B.WAVESのライブステージを見たりすることもできるけど。
あとは、安室、MAX、Speedなどのパネル写真や手形の展示など。
因みにBeatTownとは関係ないが、沖縄の姓ベストテンによると、上原は3位、新垣は6位、島袋は9位だそうだ。
ということで、我が家の沖縄旅行5泊6日の旅は事故も無く、楽しく幕を閉じた。
訪問先は、ビーチ、飲食店を含め、どこも混雑しておらず、そういう意味では、全くストレスを感じない旅であった。
羽田からは高速バスで一路藤沢へと向かい、藤沢からはタクシーで帰宅、そうはいいつつお疲れさまでした。
今日はいよいよ最終日ということで、那覇エリアへ。
ますは、隣のコンビニで買ったパン、おにぎりを食して、いざ出発。
高速を石川~那覇と走り、首里城へ。
あまり時間がとれないということで、外観をちょっと見学して、中には入らず。
次の機会には、是非、中も見学してみたい。
次いで、さーたーあんだーぎーの店安室でサーターアンダーギーを買い、車で食べる。
さすがに作りたては美味いが、少し時間が経つと、油が浮いてきて、とたんに風味が落ちる。
車は、ガス満タンの後、一気に那覇空港へ。
預かり荷物をカウンターに出し、機内持ちこみのかばんはコインロッカーへ。
再度レンタカーに乗り、ニッポンレンタカーへ車を返しにいく。
ニッポンレンタカーからは、乗合バスで再び那覇空港へ送ってもらい、タクシーで国際通りへ。
国際通りは、西側から東の方へずーっと行って、また西の方へ戻ってくるという道順で探索した。
いろいろと立ち寄ったが、ポイントだけ書きとどめる。
まずは、国際通りに3店ほどある、鍵石(キーストン)。
琉球ガラスや、やちむん、アクセサリー、雑貨など、小型のものから大型のものまで、個性的な作品が、ところ狭しと並ぶ。
Y(妻)は、アクセサリーの見立に余念がないようだが、僕が感心したのは、ガラス器や陶器だ。
すっごくいい感じのものが多数ある。
買わなかったけど。
ガラス器は、宙吹ガラス工房・虹から来ているものもあるとのことだが、あそこで見たものより、格段に良く感じるのは、プロモーションの成せる技であろうか。
同じく国際通りに2店ある、タタバザール。
姉妹店のNUMNUMなんてのもある。
エスニック雑貨の店で、シルバー、陶器、洋服など、見ていて飽きないものばかり。
あと、タコス屋という名前のタコス屋。
メキシコのソフトタコスとは違って、油でパリっと揚げられたタコスなんだけど、お菓子のようにバリバリになったりはしない。
タコスとタコライス、オニオンリング、ポテト、ドリンクがセットになったスペシャルランチが¥650で、おいしい。
お好みでサルサソースを加えるスタイルになっており、辛いのがダメな子供でも大丈夫。
旅行情報誌に行列ができるほどの人気ぶりとあるだけのことはある。
僕らが行ったときは、ガラガラだったけど。
あとは前出の地球雑貨。
これが、国際通りにもある。
さらには、ファッションシティマキシービル4FにあるBeatTown。
所謂沖縄アクターズスクールの出店みたいなもんで、みんな好き好きにダンスの練習をしているのをマジックミラー越しに見学でき、体験レッスンに参加することも出来る。
入場料は1人¥500だが、生徒が自主的に運営している学園祭のノリで、特別すごい出し物があるわけではない。
定時には、B.B.WAVESのライブステージを見たりすることもできるけど。
あとは、安室、MAX、Speedなどのパネル写真や手形の展示など。
因みにBeatTownとは関係ないが、沖縄の姓ベストテンによると、上原は3位、新垣は6位、島袋は9位だそうだ。
ということで、我が家の沖縄旅行5泊6日の旅は事故も無く、楽しく幕を閉じた。
訪問先は、ビーチ、飲食店を含め、どこも混雑しておらず、そういう意味では、全くストレスを感じない旅であった。
羽田からは高速バスで一路藤沢へと向かい、藤沢からはタクシーで帰宅、そうはいいつつお疲れさまでした。