2020年2月16日日曜日

担々麺、めっちゃ好きなんです

【2/10(mon)】担々麺、めっちゃ好きなんですが、今までに食べた担々麺で一番美味しいかものレベル。広尾のSION modern Chinese《@sionhiro_o111》のオーナーシェフ戸口田正太氏は、聘珍楼で修業した後、創作和食の「SHARI THE TOKYO SUSHI BAR」で総料理長務め、さらに「中国料理世界大会」で2012年金賞受賞の出田貴幸氏の下で再度中華を修業してSION開店に至ったという経歴。店内に足を踏み入れるとモノトーンで落ち着いたバーのような雰囲気。カウンターには自家製蜂蜜やハチの巣を漬けた瓶、紹興酒と思しき甕などがズラッと並んでいて「薬膳」の空気に包まれます。奥に進むと広尾ガーデンヒルズに面する窓際にはテーブル席もあります。いただいたのは「特製薬膳担々麺セット」。こだわりの無化調、辣油・山椒油やゴマも丁寧に手作りしているそうです。契約農家の盛田康生さんによる有機栽培の鎌倉野菜は大振りにカット、グリルされていて存在感抜群。赤蕪、バイオレットハーモニー(人参)、辛味大根、紅芯大根、渦巻きビーツ、黄色ブロッコリーと色とりどり。どれも味が濃くて麻辣やゴマの風味に全く負けてません。きくらげも肉厚でプリップリ、露地物のパクチーは風味が豊かです。スープは濃厚でコクがあるけど、とってもまろやかで辛さはさほど感じません。とはいえ、本物の薬膳だからでしょうか、マジで滝のような発汗を経験しました。程よい食感の中細麺に良く絡むスープは、シェフの父上が鹿児島でこだわって育てたお米「ひのひかり」にちょっと滴らせていただき、最後はしっかりレンゲで飲み干しました。正直これで1,000円はめちゃ安いと思います。まだオープンして2ヶ月あまり、ビルの4階で大きな通りには面していないので、知る人ぞ知るお店分って感じも素敵です。コースのみだったディナーが2/11からはアラカルトメニューもスタートとのこと、ぜひ夜も行ってみたいです!









表参道のItalian & Sushi Bar、GENTLEにお招きいただいて会食。異業種のトップの方との交流する主旨の会で、かなり突っ込んだレベルで質疑していく。可能性を語りあうことでテンションを上げることと、戦略性や戦術論を突き詰めることで確信を深めることは似て非なるものだ。

そのような場で思考と議論に没頭してましたので、料理の写真はちょっとだけです。場所は国連大学の裏手、表通りからは離れた閑静なエリアです。メニューはヴィーガン対応も可能なラインナップでした。散会後は「もうちょっとだけ行きましょうか」と意見のあった方と、表参道noiのカウンターで酌み交わして親交を深めました。



 2/11(tue)

【2/13(thu)】梅の花がほころぶと、道元『正法眼蔵』梅華巻の「梅、早春ヲ開ク」の言葉を思い出します。「梅、早春ニ開ク」ではなくて「…ヲ開ク」です。梅が自分自身であり、春を開くか否かあるいはどんな春を迎えるのかは全て自分にかかっている、と解釈しています。

江副さんの言葉「自ら機会を創り出し 機会によって自らを変えよ」に通じるものがあり、それは学卒でリクルートに入社した頃の思い上がった根性の僕が、ものの4ヶ月ほどで360°包囲網によって全人格否定され、AKB研究生が昇格と同時にセンター抜擢されるよりも衝撃的なマインドセット変更の洗礼を受けた後、30年以上にわたって僕の生き方の根幹になっている考え方です。

そしてそのようなことに照らすと、梅(=自分)は春が来るから咲くのではなく、梅(=自分)が咲くから春がやって来ると捉えることができます。寒暖を繰り返しながら春に向かうこの時季、まだ冷え込みが残る寒空の下で花をつける梅は、まさにそのことを強く語りかけてきます。
 2/14(fri)
 2/15(sat)

【 2/16(sun)】ういろ(外良)、ういろう(外郎)とも言う。米粉と砂糖だけで作られた名古屋人が好きなネッチリ食感(モッチリとネットリの中間)の和菓子だ。今回、餅文総本店の「わらびういろ」を食べた。「わらび餅」と「ういろ」の食感を併せ持つ、わらび餅よりも、ちょっとしっかりした食感って仕上がり。でもぶっちゃけ「わらび餅」は「わらび餅」、「ういろ」は「ういろ」として食べたほうが個性がはっきりしていいのでは?と感じる。京碾ききな粉と黒みつをかけるとビジュアルは完全に「わらび餅」になるので、口は「わらび餅」のつるんとした食感やのどごしを期待してスタンバイするのだが、口に運ぶと「ういろ」が主張してきて想定外のしっかりした食感に脳が混乱を起こす。でも嫌いではない(笑) ういろと似た食感の食べ物に「生せんべい」がある。祖母が名古屋・御園座の舞台を見に行くと決まってお土産に買ってきてくれた。ミルフィーユのように何層にもなっているのを一層一層剥がしながら食べるのが好きだった。この「生せんべい」も愛知・知多半島の半田を代表する愛知特有の銘菓らしい。由来は『徳川家康が桶狭間の戦いにおいて母・伝通院のいる知多半島へ逃れる途中、百姓の庭先に干してあるせんべいを生のままで献上させたところたいそう気に入り、岩滑城に滞在する間は生のまま献上することを申しつけ、以来「生せんべい」が製造され現在では土産菓子として定着している』とある。原材料は米、上白糖、蜂蜜。黒い部分は黒糖も使われる。名古屋人はこのモットリした食感が好きなのだろうか。もう一つ思うのは米好きなのでは、という思いだ。「ういろ」や「生せんべい」も米だが、東海地方には桃の節句に供えられる「おこしもの」とか、半搗きのうるちまい飯にくるみ味噌タレをつけて串焼きにした「五平餅」もある。「五平餅」に至っては味噌ういろ(外良)、ういろう(外郎)とも言う。米粉と砂糖だけで作られた名古屋人が好きなモットリ食感(モッチリとネットリの中間)の和菓子だ。今回、餅文総本店の「わらびういろ」を食べた。「わらび餅」と「ういろ」の食感を併せ持つ、わらび餅よりも、ちょっとしっかりした食感って仕上がり。でもぶっちゃけ「わらび餅」は「わらび餅」、「ういろ」は「ういろ」として食べたほうが個性がはっきりしていいのでは?と感じる。京碾ききな粉と黒みつをかけるとビジュアルは完全に「わらび餅」になるので、口は「わらび餅」のつるんとした食感やのどごしを期待してスタンバイするのだが、口に運ぶと「ういろ」が主張してきて想定外のしっかりした食感に脳が混乱を起こす。でも嫌いではない(笑) ういろと似た食感の食べ物に「生せんべい」がある。祖母が名古屋・御園座の舞台を見に行くと決まってお土産に買ってきてくれた。ミルフィーユのように何層にもなっているのを一層一層剥がしながら食べるのが好きだった。この「生せんべい」も愛知・知多半島の半田を代表する愛知特有の銘菓らしい。由来は『徳川家康が桶狭間の戦いにおいて母・伝通院のいる知多半島へ逃れる途中、百姓の庭先に干してあるせんべいを生のままで献上させたところたいそう気に入り、岩滑城に滞在する間は生のまま献上することを申しつけ、以来「生せんべい」が製造され現在では土産菓子として定着している』とある。原材料は米、上白糖、蜂蜜。黒い部分は黒糖も使われる。名古屋人はこのネッチリした食感が好きなのだろうか。もう一つ思うのは米好きなのでは、という思いだ。「ういろ」や「生せんべい」も米だが、東海地方には桃の節句に供えられる「おこしもの」とか、半搗きのうるちまい飯にくるみ味噌タレをつけて串焼きにした「五平餅」もある。「五平餅」に至っては味噌をコラボさせるあたり、東海人に禁断症状を引き起こす意図すら感じる。などと故郷の味を思うけど、他の地方にも、僕が知らないだけでいろいろと個性ある味覚ってあるんだろうな、と思ったり。話を戻そう。餅文総本店は1659年、江戸幕府第4代将軍家綱の時代に創業した名古屋ういろの老舗ということだが、ういろブランドとして馴染みが薄い。ちなみに有名な青柳ういろうは明治12年創業、大須ういろは戦後に会社設立ってことなのでぜんぜん伝統の重みが違うってことだ。


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