2011年3月19日土曜日

キャサリン・ヘプバーンの「無償の愛」を思う

3/15(tue)、鉄道も東電のやり方を飲み込んだのか、縮小運転に切り替え。結局わが家も14日の朝の停電は実施されなかったし。そうはいえ電車が混むことは必至なのでいつもより30分早く通勤の途につく。思ったとおり藤沢駅のホームは人が溢れそうになっている。早めに出てきたから良かったが、早晩入札規制となるだろう混雑ぶり。結局4本電車を見送ってようやく乗り込むことができ、出社はいつもどおりの時間になった。赤坂1丁目のドトールコーヒーでツナチーズ~彩り野菜とトマトのソース~のホットサンドとコーヒーでモーニング。

この日はデスクで仕事しながら調理パンを15時ぐらいに食べたっす。地震のみならず新システム、新商品などなど案件山積み、優先順位崩壊の危機でしょうか?お昼は外で食べたい!

3/16(wed)、この日は30分早く家を出たら30分早く着いた。藤沢駅のホームは相変わらず混雑していたが、昨日のように4本目の到着で漸く乗れるようなことは無く、一発で乗れたっす。通勤の混雑も収まり8時前に着いてしまったので、ジャンボンハムとタマゴサラダのホットサンドイッチとコーヒーを@ドトールコーヒー赤坂1丁目店にて。

そしてこの日は前日からの花粉症がさらに過激な状態に。今シーズン最高潮を記録。もーーー我慢できず、森アークヒルズの薬局へ。スパイスをふんだんに使ったカレーは薬膳である、という考えのもと、この状態もカレーを食べて汗をかくと改善するのではないか、と朦朧とした頭で適当な理屈を考え、さして空腹でもないのにアークヒルズ3FのFISHでチキンとキーマのコンビネーションカレー1,000円を食べる。2度目の来店だけど、うまいっす。そして汗が出たっす。でも花粉症に対する即効性は無かったっすww

東北の友人とも徐々に連絡がとれてくる。東海以西の友人からは「東京も大変みたいですね」的な心遣いをいただく。 SNSの世界があって本当に良かったと思うっす。リアルの世界では、笑顔、握手、賞賛、抱擁、感謝、そういった当たり前のことがなんて素晴らしいことだろうか!と改めて思う。「”シー・シェパードが被災者に助けられる” http://nifty.jp/fnpCAF 」とか、「”中国研修生20人救う=ネットで感動呼ぶ” http://bit.ly/ennOvB 」とか、当たり前のことであり、とはいえ忘れていた日本人のおせっかいな精神みたいなノスタルジーも感じる。

夜は地震や二次災害、あるいはわが社固有の課題も含めて混乱が続く中で、コールセンターを中心とした営業活動をどうしていくべきか、現場のマネジャーさんたちとの意見交換が深夜1時過ぎまで続く。翌日の役員会に向けての論点を整理して、3時半頃に帰宅。

3/17(thu)朝、相変わらず朝は爽やかに明けるっす。自然は偉大だ、畏敬の念を覚える。3月も中旬を過ぎた季節とは思えない冷え込み。

朝の東海道線は60〜80%運転。自宅待機が解消されたのか、激混みが戻った。身動きできないから中途半端に混んでいるより立っているのは楽だが、みんなに自立の精神が感じられないww! 花粉症は、昨日、一昨日に比べればこの日は楽勝。子供の頃は"アレルギー性鼻炎"と診断されたこのやっかいものは、節制によってコントロールできるのか?

急に冷え込んだのでオフィスの暖房で電力需要が一気に上がったようで、夕方には電車が50%以上の大幅な間引き運転、オフィスの照明消灯や空調ストップなどの電力消費マネジメントが全館放送で伝えられる。一斉に帰宅ラッシュになったようで、聞いた話ではエレベータホールや駅改札がごったがえすことに。僕は、ま、帰れる状況でもありませんし、遅くまで仕事。夜、オフィスから見下ろす六本木の街並は灯りが少なーい! でも、この統制で東電の供給能力の3/4程度しか使用されなかったらしい。ってことは、でかいオフィスビルの照明や空調の電力需要は思いのほかデカいってことっすね。サマータイムはアリだと思う。

この日は役員会だったからお昼は内食。昨夜の激論を受けて役員会で現場の状況を共有、その後コールセンターの受電履歴を読み込んでさらに現場の状況を深く理解した上で再度現場マネジャーと意見交換し、翌日からの営業体制は通常通りとすることを決定。競合各社や社会は縮小運転ぎみな中、こんな時だからこそお客様の声を聴き、我々に何ができるか考えよう、と意志を決めたっす。夜は冷え込みと街の灯りの少なさから星が綺麗!あの星を一緒に見ている人が何処かにいるのか!

3/18(fri)の我が家は朝06:20からの計画停電エリア。いつもより早く出勤につく。06:12発の小田急をホームで待つと、「この列車をもって停電、運休。朝方の最終電車」とのアナウンス!停電で電車の混雑と乗継の接続の悪さはあるが、着いてみれば1時間近く早く出勤。これはこれでいいかも。便利であることに慣らされた心に淡いノスタルジーが蘇る。因みに昨夜も地元藤沢は計画停電があって街並みは真っ暗と化したらしいんだけど、わが家のある一帯は緊急オペを抱える病院と電力供給の区画が同じらしく停電に至らず。暗闇で見えてくるものは視覚によるものだけではないね。  

この日は前日から大きく報道されているみずほ銀行の決済不能事件が現場に新たな混乱を与え、震災被災地域への物資援助のあり方の議論も具体的に多くの時間を費やしたためにお昼は抜き。夜、役員のHさんと六本木3丁目の竹やんで一週間を振り返って次の課題への視界を共有しました。 今週は、震災のその後やもろもろの状況の中で我々はどうするのかとか、世の中の動きから感じることが沢山ありました。ふと、キャサリン・ヘプバーンの「無償の愛」に対する解釈を思ったりしました。~愛という行為は全面的な献身を意味する。「全面的」とはすべてを包み込むという意味だ。良い面も、悪い面も。「悪い面」は必ず含まれなければならない。私はそう痛感する。(1991年発表の自伝より)~彼女の言葉はパートナーであるスペンサー・トレイシーへの無償の愛について述べたものなんだけど、愛するもの=必要なものと考える僕はすごく共感した覚えがあるっす。
 
 3/19(sat)三連休スタート。月曜から予定していた台湾出張は国内の問題解決を優先してキャンセル、土日のイベントも開催中止などでゆったりした週末。お昼は二男と二人、ちゃんぽんを作って食べました。

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