ひこうき雲を見ると、何か感傷的になる。なぜか? 特段の思い入れはなく、yumingの曲ぐらいしか思いつかない。。。と思っていたら、今日、ジョギング中にある思いにふと辿りついた。
僕は名古屋市北区で育った。近くには小牧空港があり、自衛隊があった。自衛隊のジェット機は編隊を成して、轟音とともに行き来していた。その軌跡に、ひこうき雲ができるのだった。クラブを終えて夕暮れ時に下校する時、空を見上げるとひこうき雲。小学生の頃、野球のこと、友達のこと、そして好きな子のこと、、、そんなことを想いながら見上げる空にひこうき雲があったのだ。
今日、ジョギングしていて、そのデジャブが起きた。ジェット機の轟音に空を見上げたら、2機の編隊が白い軌跡を残していた。地元湘南藤沢は厚木基地に近いからだ。その時に30年以上前の感傷に思い当った。そうだったのか、だからひこうき雲を見ると感傷的になるのだ。
突如として昔の風景がよみがえるというのは、小説の中の話だと思っていた。が、現実にそういうことはあるのだ。きっと、まだまだ忘れていることが沢山あるのだろう。たくさん感謝すべき人、ことがあるのだろう、と思った。